『スズメバチ』や『アシナガバチ』に刺されたことのある人は『ムカデ』にも気をつけた方が良いそうです。
アナフィラキシーショックになる可能性があるからです。
蜂とムカデでは全然種類が違うとお思いになるでしょうが、『スズメバチやアシナガバチの蜂毒』と『ムカデの毒』の成分はとてもよく似ているのです。
『ムカデの毒』は『蜂毒』に似た原因物質を持っている
『ムカデの毒』と『蜂毒』は全く同じという訳ではありませんが、よく似た成分が含まれています。
蜂毒 | ヒスタミン、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン、アセチルコリンなど |
ムカデの毒 | 蛋白分解酵素、ヒスタミン、セロトニン、ヘモリジン、ヒアルロニダーゼ、サッカラーゼなどの酵素毒の他、アミン類など |
どちらの毒も、主な毒成分であるセロトニンなどのタンパク質が激しい痛みを引き起こします。
アナフィラキシーショックとは
外部からアレルゲンが体内に入ることで急激に引き起こされる全身性の強いアレルギー反応のためにショック状態になることを『アナフィラキシーショック』といいます。
血圧の低下や呼吸困難、意識障害など生命を脅かす危険な状態になることがあります。
『ムカデ』に刺されるとアナフィラキシーショックの可能性
アナフィラキシーショックは、蜂毒に含まれる原因物質によって引き起こされます。
原因物質が似ている場合、異なる種類の生物でも、アナフィラキシーショックになる可能性があります。
前述の通り、蜂毒とムカデの毒はとてもよく似ているので、1度目にスズメバチに刺されて、2度目にムカデに刺された場合にアナフィラキシーショックになる場合があるそうです。
まとめ
暑い季節は『スズメバチ』『アシナガバチ』『ムカデ』が活発に活動しています。
刺されないよう十分注意しましょう。
また、一度でも『スズメバチ』『アシナガバチ』『ムカデ』に刺されたことがある方は、お医者さんに相談して『エピペン』を処方してもらいましょう。