『木酢液(もくさくえき)』を使ったスズメバチ対策の方法

木酢液(もくさくえき)は独特のニオイがしますよね。
木が焦げたような、燻製のような焦げくさくてツ~ンとした煙のニオイ。
実はこのニオイ、スズメバチを始め、虫が大嫌いなニオイなのだそう。
今回は、木酢液を使ったスズメバチ対策をご紹介します。

木酢液とは?

木酢液は、木から炭を作る時にできる液体です。
炭を作る際に出る水蒸気を冷やして、液体にしたものが木酢液です。

製造されてすぐの木酢液は、ホルムアルデヒドやベンゾピレンなどの有害な成分を含んでいる場合が多いため、数か月置き濾過するなどの方法で有害成分を取り除き、商品として出荷されています。

スズメバチ除けに期待できる『木酢液』の効果

木酢液を実際に試した方の声を集めてみました。

オオスズメバチの巣の前に木酢液のにおいをつけて立ったら、オオスズメバチがおどおどした様子になり門番のハチまで引っ込んだ。
(普通は巣の前などに立ったりしたら総攻撃をくらいます。)
カチカチと警戒音を立てているオオスズメバチのまわりに、霧吹きで木酢液まいたらオオスズメバチ去って行った。
(やはり普通は総攻撃をくらいます。)
果樹園に木酢液を置いたらオオスズメバチがほとんどこなくなった。
ベランダにハチがくるので困って木酢液を置いたらハチが来なくなり、ついでに他の虫も来なくなった。

スズメバチが木酢液のニオイを嫌う理由

木酢液(もくさくえき)のにおいは、木が焦げたにおいです。
野生の生き物にとって山火事ほど恐ろしいものはありません。野生の生き物は、基本的には火が怖いのです。
スズメバチが木酢液のニオイを嫌う理由は、山火事を思わせる煙のにおいを本能的に逃げようとしているのではないかと推測されています。

使用方法

スプレー容器に入れて必要な時に噴射する

木酢液をスプレー容器に入れておけば、必要な時にその都度噴射ができて便利です。
“ハチがよく来る場所やハチに来てほしくない場所に噴射”しておいたり、といった使い方ができます。

また木酢液を小さなスプレーボトルなどに入れて持ち歩き、”ハチを見かけた時に噴射する”といった使い方もできます。ハチに直接噴射するのではなく、ハチの周囲に噴射して静かにその場から離れるのが効果的だそうです。。

ペットボトルに入れて置いておく

木酢液を「半分に切ったペットボトルの容器に入れて置いておく。」「ペットボトルに入れ数カ所に穴を空け吊るしておく。」といった使い方ができます。

使用済みの芳香剤の入れ物に入れて置いておく

使用済みの芳香剤の入れ物に木酢液を入れ、”ハチが来る場所”に置いておくと言った使い方もできます。
写真は小林製薬の『無香空間 特大』の空き容器。口が広く使いやすい。蒸発を防ぐために中にスポンジを入れてもいいかもしれない。

木酢液の配合について

においが気にならない方は原液で、気になる方は木酢液と水と1:1の割合にして薄めて使います。

木酢液の選び方

前述の通り、製造されてすぐの木酢液は、ホルムアルデヒドやベンゾピレンなどの有害な成分を含んでいる場合が多いため、木酢液を選ぶ際は、信頼できる品質のものを選ぶことが重要です。

まとめ

木酢液は他にも『臭~い足のニオイを消す』『野良ネコよけ』『ガーデニングの害虫対策』などにも効果が期待できるようです。

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