今年はスズメバチ捕獲トラップを5月の終わりごろから設置しました。
その結果、オオスズメバチ、ヒメスズメバチ、チャイロスズメバチの女王蜂の捕獲に成功しました。
今回は、捕獲したオオスズメバチの女王についてご紹介します。
スズメバチ捕獲トラップで「女王蜂」の捕獲に成功 ~体験談と写真~
女王蜂の見分け方
まずはオオスズメバチの女王蜂の見分け方です。
ざっくり言うと、早い時期(4~5月)の身体の大きな個体は、ほぼ女王蜂といってよいです。
時期
地域によって多少違いはありますが、4月~5月頃の早い時期に見かける蜂は女王蜂の可能性が高いです。
なぜなら、まだ働き蜂が存在していないからです。
この時期は女王蜂が巣を作り始めたばかりであり、働き蜂がまだ産まれていない、又は成虫になっていないのです。
逆に夏の時期(7~8月頃)に見かけるスズメバチは、ほぼ働き蜂です。この時期になると女王は産卵に専念し、巣の外に出てくることはありません。
大きさ
女王蜂と働き蜂の大きさに差がない種類(ヒメスズメバチ)もいますが、オオスズメバチの場合、女王蜂は40-45mm、働き蜂27-40mmです。
6月中頃になると最初の働き蜂が出てきますが、この働き蜂はかなり小さいため、容易に見分けることができます。
今回、捕獲したスズメバチは女王蜂?
今回女王蜂と思われる個体を捕獲した時期は、5月の終わりごろです。
大きさも40mmを超えているので、女王蜂と断定して間違いないと思います。
捕獲した女王蜂の画像
【写真1】働き蜂と女王蜂
捕獲し保管しておいたオオスズメバチの女王とその後、捕獲した働き蜂(ワーカー)との大きさを比較した写真です。
明らかに大きさが違います。
【写真2】定規と女王蜂
40mmは超えています。
【写真3】10円玉と女王蜂
10円玉と比べても大きいのが分かります。
樹脂標本にした女王蜂
今回は観察しやすいよう、女王蜂を樹脂標本にしました。
急いで作ったので、気泡が入ってしまいましたが…
樹脂標本の作り方は過去の記事をご覧ください。
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